ケアマネジャー 介護福祉士
S・Y
2012年入職
ユニットリーダーとして介護職をしながら、ケアマネジャーとしてケアプランの作成も担当しています。
実は私はもともと介護とは全然違う分野の仕事を目指していたのですが、大学3年時の就職活動でたまたま神の園に出会い、今の施設長の話を聞いて「こんなふうに人のためにする仕事もいいな」と心を動かされ神の園への入職を決めました。介護の知識ゼロからのスタートでしたが、日々の仕事や研修を通じてしっかり学ぶことができ、リーダー業務ができるくらいにまで育ててもらいました。特別養護老人ホームとショートステイでのユニット勤務を経て、8年目でユニットリーダーに就任。昨年ケアマネジャーの資格を取得し、現在はユニットリーダーとして介護職をしながら、ケアマネジャーとして自分のユニットに入居されている方のケアプランの作成も担当しています。
ケアマネジャーを目指したのは、実際に現場をみているユニット職員がプランを作成することができれば、最もその人にあわせた支援をおこなうことができるのではないかと思ったからです。入居者さんはこれからや今現在についていろいろな不安を持たれています。一番身近でかかわっているからこそ、細かな不安や意向を聞き取りながら、どうしたらいいかを考えてプランに落とし込むことを大切にしています。
みんなが気持ちよく働ける環境づくりもリーダーの役割。一人ひとりの想いも叶えていきたい。
ユニットの責任者であるリーダーは、チームをまとめて前に進めていくための舵取り役です。入居者さんのケアは決して一人だけでできることではないので、細やかな報連相をして、チームが1つになって協力しあうことが必要。そのためには、チームのみんなが気持ちよく働ける環境づくりをしていくことが私の役割だと思っています。だからこそ、大変なことはまず自分が率先してやる、困っている様子の職員がいたら話を聞いて解決に向けて対処する、ということを意識しています。とはいえ、私も最初からそんなリーダーができていたわけではありません。
職員はみんなそれぞれ熱い想いを持っているけれど、それを言葉にするのを苦手に感じている人も多くいます。誰にとっても、いつでも、発言しやすい環境をつくって、一人ひとりの想いを叶えたい!と思い、リーダーを志望しました。だからまずは私からチームのみんなに自分の考えを伝えて、本音でぶつかっていきました。その結果、たくさんのやりとりの中で少しずつお互いの良いところや改善すべきところを認めあい、歩み寄りあうことができ、2~3年かけてチームとしてうまくまとまるようになっていきました。
「ユニットリーダー研修 研修指導者」という新たな挑戦。介護の仕事っていいなと、みんなに知ってほしい。
介護の仕事っていいなということをみんなに知ってほしい、指導者となってユニットケアを広めていきたい、という思いから「ユニットリーダー研修 指導者研修」を修了しました。神の園は全国でも数少ない「ユニットリーダー研修」の実地研修施設に指定されているため、全国からたくさんの受講生が来られます。私は施設の窓口としてオリエンテーションや施設案内をしたり、研修の一日の終わりの振り返りや、最終日に行うカンファレンスなども担当しています。受講生として来られた全国の様々な施設の職員とかかわることができるので、みなさんから話を聞くことで得られることも多く、こちらもいろいろなことを学ばせていただいています。
10数年介護の現場に携わって感じることは、施設に入りたくて入っている入居者さんなんてほとんどいないということ。どうしても様々な事情があり、自宅での生活が困難となって入居されています。多くの入居者さんが、本当は家族と過ごしたいという想いを抱えているんです。だからこそ、施設では一番そばでかかわりをつづける中で、暗い顔の人が笑顔になったり、「あなたと出会えて良かった」「ここに来て良かった」という言葉をいただけたりしたときには、この仕事をしていて良かったなと思います。どんなときも「自分も入りたいと思える施設です!」と胸を張って言えるようなケアをつづけていきたいと思っています。